遺品整理でやるべきこと、時期や手続き、
注意点について解説

遺品整理は、故人の身の回りの品を整理する作業のことです。この記事では遺品整理でやるべきこと、タイミングや手続き、注意点などについて説明しています。

遺品整理

遺品整理は、故人を見送ったあと、ご遺族が故人の所持品などを整理する作業のことです。遺品の中には、高額な財産も含まれていれば、不用品も含まれています。これらを仕分けするのですが、多くの方は、どこから始めればよいのかわからず、なかなか手をつけられません。現代人は多忙です。しかも、歳をとれば体も動かしづらくなります。少子高齢化、老老介護など、日本社会の問題は、葬儀や遺品整理にも大きく影響しています。そこでニーズが高まっているのが、民間企業が行っている遺品整理サービスです。

近年は生前整理という言葉も知られてきているようです。生前整理は、終活の一部であり、亡くなる前に、自ら身の回り品を整理することを指します。残される家族のことを思えば、生前にある程度、身の回りを整理しておくことは大切なことです。財産の受け渡しや遺書、エンディングノートなどのメッセージもスムーズに伝えられるでしょう。

しかし、人の死は突然やってくるものでもあります。故人の家が、住んでいるときそのままの状態になっているということは、金品だけでなく、不用品、食べ物なども残されているということになります。

遺品整理を行う場合は、ご遺族間で相談して日程を決めることが望ましいのですが、なかなか集まれるタイミングを見つけることはかんたんではありません。

遺品整理の時期について

遺品整理は、なるべくご遺族が集まれる時期に行うと、もめごとが起きず、スムーズに行えます。急がなければならない場合もありますが、基本的には以下のような時期に行うとよいでしょう。

四十九日の法要後

四十九日の法要は、ご遺族・親族が一堂に会する機会です。最近は葬儀も縮小傾向にありますが、それでも四十九日は重要な節目なので、皆が集まりやすく、遺品整理をするにもよい機会だといえます。形見分けもしやすいのですが、四十九日ではまだ早いと考える方もご遺族の中には含まれる可能性があるので、このような方の意見も十分に考慮することが大切です。

死亡に関わる手続きが終わったら

人が亡くなると、死亡届を出さなければなりませんが、そのほかにも手続きがあります。電気やガスなどのライフライン、公的保険や年金、民間の保険などの手続きと申請を行わなければなりません。葬儀もあるので、ご遺族は悲しみの中ではありますが、とても忙しい日々を過ごすことになります。しかし、これらの死亡に関わる手続きや申請が終わると、四十九日前に時間がとれる場合もあります。そのため、この時期に遺品整理を行うご遺族もいらっしゃいます。

相続税が発生する前

故人の財産を相続する被相続人には、故人が亡くなった日から10ヶ月以内に相続財産の申告と納税を行う義務があります。

相続税を計算する場合、わかりやすい証券などの資産であればかんたんですが、意外な物品に意外な価値があるため、不動産も含め、しっかり調査する必要があります。この作業には時間がかかりますので、申告・納税期限に間に合うよう、十分な余裕をもって作業を始めたほうがよいでしょう。このタイミングで遺品整理を行います。

葬儀が終わったらすぐに

ここまでご紹介してきたのは持ち家の場合です。故人が住まれていたのが賃貸物件の場合は契約があるため、そのままにしておくと家賃がかかってしまいます。葬儀には親類も多く集まれるので、締め日の前に急いで生前整理を行う場合もあります。

遺品整理でやるべきこと

遺品整理では、やるべきことがたくさんあります。すでに少し触れましたが、行政の届出や年金・保険などの手続きも行わなければなりません。やるべきことはできるだけご遺族で手分けして進めていくことが理想的ですが、相続のことになるとなかなか進まない場合もあります。

遺品整理では、まず、遺品を仕分けます。必要な品と不用品を分類し、不用品の中でも値がつけられるものであれば買い取ってもらいます。ほかの不用品に関しては処分してもらいましょう。

物がかたづいたら家の清掃・解体・リフォームなど、必要な作業を行います。オートバイや自動車などの車両がある場合は、譲渡や処分などの手続きを進めましょう。不動産に関しても同様です。住宅や土地を相続する場合は、名義変更する必要があります。

相続税の申告は、先ほども触れましたが、故人が亡くなってから1年以内に行います。調査には時間がかかるので、スケジュールに余裕をもって調査に着手することが大切です。有価証券や預金などの名義変更・払い戻しも忘れずに行いましょう。

遺品整理ではこれだけのやることがあるのですが、ご遺族は近くに住まれていないことが多く、大都市に住む地方出身者などの場合は、顔を出すだけでもたいへんです。生活の基盤が大都市にあると、今後、出身地には戻らないという人も少なくなく、遺品整理自体に困難を感じる人も多くいらっしゃいます。

ここで役に立つのが民間の遺品整理業者です。ただし、重要な物品や書類のほか、思い出なども含まれる遺品の仕分けを任せるわけですから、業者のチョイスには慎重になる必要があります。

遺品整理の際の手続きは遺言書をまずチェック

基本的に故人の遺品は相続財産です。そのため、相続人がはっきりしないうちに遺品整理を始めると、あとで問題になることがあります。ご存じのように、財産には借金も含まれます。相続する人がそれを知らずに相続放棄できなかったとしたら、大きな問題になります。金額が大きい場合はなおさらです。

遺品整理を始める前に、まずは遺言書をチェックします。遺言書は、公正証書遺言の場合もありますが、そのほかの場合はどこに保管されているかわかりません。貴重品などとともにしまわれていることが多いので、心当たりを探ってみます。

次に有価証券や現金、不動産などの財産の確認を行います。また、ブランド品や貴金属などの値がつけられる財産もピックアップしましょう。できれば、専門の業者に査定してもらったほうがよいでしょう。さらに形見となる物も仕分けします。

これらを相続する人を特定し、相続人の間で話し合いを行い、民間の遺品整理業者に見積もりを出してもらうとスムーズです。

遺品整理で注意すべきこと

遺品整理を始める際、特に大切なのは、業者選びと話し合いです。

遺品整理を行う業者は近年、増加傾向にあります。しかし、残念なことにトラブルになることもあるようです。

複数の業者に見積もりを依頼してサービス内容を比較することは、トラブルを避けるうえでたいへん重要です。また、近年はオプションでさまざまなサービスを提供している業者も目につきます。この場合、「基本サービスにはどこからどこまでが含まれるのか」といった確認をしっかりしておく必要があるでしょう、

相続人の間の話し合いもとても重要です。相続人が複数存在する場合は、相続人をはっきりさせてから遺品整理を行わないと、のちに禍根を残すことになりかねません。相続には、等分にできない難しさがありますが、これを解決する方法は話し合い以外にありません。

千葉で信頼できる遺品整理業者をお探しなら

千葉県全域に拠点を持つ「かたづけレスキュー千葉」では、遺品整理のサービスを提供しています。遺品整理士が常駐しておりますので、安心して作業をお任せいただけます。